どうも。

サンムーンが発売し、レーティングバトルもシーズン3まで続いていますが、今回は「環境」の変化について考察します。
「環境」というのは、わかりやすく言えば「その時での流行り廃り」のことです。
個体と並びに分けて考察していきます。

シーズンが進むごとにより充実した記事となることを目指して、毎シーズン終了後に更新していきます。
ORASも同じコンセプトの記事を書いていたのでよろしければこちらもどうぞ
【ORAS】シーズン16までの環境変化

SMS3開幕

シーズンごとに長くなっていくかもしれませんが、ご了承ください。

目次

1. 個別考察
2. 並びの考察
3. まとめ

個別考察

ミミッキュ
mimikyu
シーズン1初期は剣舞Zばかりでしたが、徐々にトリルや呪いを搭載した型が増え始めました。
Z以外では襷で強引にトリルで切り返す型が最も多いですが、シーズン2で結果を残したのはほとんどがZと回復きのみだった印象。

Zはフェアリーが最も多いです。
ゴーストZは必然的にアタッカー型になってしまうためと思われます。
ほぼASですが、たまに耐久振りも見られたため、今後はさらに色々な型が開拓されていくでしょう。


ガブリアス
garchomp
XYからお馴染みの7割以上が襷スカーフ。
フェアリー大量追加からか鉢巻は激減。
代わりにドラゴンZが登場しました。

これからもほぼ襷スカーフで、たまにZかヤチェと考えてよいでしょう。


カプ・テテフ
tapulele
初期から一貫してスカーフが最も多く見られます。
次点でエスパーZ、眼鏡。
シーズン2で眼鏡型が結果を残しているので、Zよりも眼鏡が多くなる可能性はあります。
配分はほとんどCSだった印象です。


リザードン
charizard-megaxcharizard-megay
ほぼ半々で見た印象ですが、上位で結果を残しているのはYが多かったように見えます。
中でも、HBに振り分けてガブの封じを耐えられるリザYが目立ったので、今後はYの方が優勢になるかもしれません。
Xは剣舞ニトチャと竜舞羽、Yはオバヒめざ氷が多く感じました。
つまり、シーズン2ではドランで止まるリザがかなり多かったと思われます。


ボーマンダ
salamence-mega
ほぼ物理で、特殊一本はほとんど見ませんでした。
両刀で受けルを崩すか、龍舞で全抜きするかのどちらかだった印象です。
身代わりは6世代よりも減った印象ですが、マンダ軸で最も結果を出したのが身代わり持ちのため、今後また増えていくかもしれません。

ORASではマンマン系統の並びがほとんどでしたが、シーズン2でトドン入りやバンドリマンダが結果を残したのでこれからさらに開拓されていきそうです。


メタグロス
metagross-mega
PGLランキングの割に、やたらと上位の構築で結果を残している印象を受けます。
実際、2000以上のレート帯ではかなり採用されており、ガルーラやゲンガーよりも多いように感じました。

技構成も様々で、バレパンですら採用していないこともあります。
バレパン、思念、コメパン、アイヘ、雷P、冷P、アムハン、地震、封じから4つ。
6世代のメガガルーラかな?


ガルーラ
kangaskhan-mega
弱体化の影響は大きく、6世代から大幅に数を減らしました。
非常に多様化していた型も、今となってはほぼ全てが猫捨て身かグロ捨て身。
特に上位陣の評価が芳しくないため、今後新たな型が開拓されない限りはさらに数を減らしていくと思われます。
しかし、オンリーワンの個性は持っているため、一定数は使われ続けるでしょう。


ゲンガー
gengargengar-mega
通常ゲンガーは襷以外ほぼ絶滅。
襷も大きく数を減らしたため、ほとんどがメガです。
また、シーズン2終盤でメガゲンガーが大繁殖。
上位でも結果を残したため、今後またトップメタに返り咲く可能性は十分にあります。
対フェアリー高打点のヘドロ爆弾はほぼ持っており、持ってないのは滅びなどの特殊な型に限られる印象です。
ヘドロ爆弾の優先度上昇とともに、気合玉の採用率は低下しました。
コケコに同速勝負をかけられる最速の優先度も上がったため、対面構築で流行った耐久振りは減少するものと思われます。


ルカリオ
lucario-mega
積み系のメガ枠としてよく採用されます。
初手からガルーラに安心して突っ張れる点は強化点ですが、肝心のガルーラが減った上に、死に出しメガゲンガーに処理されてしまうためどっちもどっちといったところです。

耐久に割いた信用可能ルカリオが開拓されてから、インファバレパンラスカ真空が最も多いですが、剣舞や悪巧みも健在です。


カプ・コケコ
tapukoko
初期はスカーフが流行していましたが、シーズン1後期頃からデンキZが流行り始め、今ではすっかり定着しました。
デンキZかスカーフがほとんどで、稀に珠や眼鏡を見るといった感じです。
ほぼ特殊一本で、ワイルドボルトは全く見ませんでした。


ギャラドス
gyaradosgyarados-mega
ほとんどメガ。
極稀にゴツメを見るくらいです。
Zはいるらしいですが見たことはありません。

メガは竜舞確定で、残りがかなりバラけている印象。
目新しいものだと挑発空元気が結果を残しました。
数値の低さが嘆かれることが多く、今後は数を減らすかもしれません。


バシャーモ
blaziken
解禁前はかなり騒がれたポケモンですが、蓋を開けてみればそんなでもなかった、という感じでした。
メガが解禁されるまではこのくらいの数で落ち着きそうですね。
現在はほぼ何かしらのZを持っている、と考えて良さそうです。

結果を残したのはホノオZ、クサZあたりですが、分身バトンが若干増えたこともあり、Z以外の考察が進むかもしれません。


マンムー
mamoswine
一気に襷型が復権。
チョッキや珠は6世代後期に比べかなり減りました。
ほとんどがマンダ、リザあたりと組んでいて、ステロを撒いてくることが多かったです。
ウルガとリザの増加に伴い、岩石封じが若干増えてきました。


ギルガルド
aegislash
だいたい保険、たまにZ・残飯、といった感じです。
上位で結果を残したのはZと残飯が多いので、今後はそちらの方が多くなるかもしれません。
Zはほぼシャドボ。
6世代の頃と比べ、H振り以上に耐久に割いた型が増えたように感じました。


カプ・レヒレ
tapufini
オボンや残飯を持った場持ちのいいタイプと、カプZやミズZを持った崩すタイプに2分されています。
シーズン1初期は評価が低かったものの、状態異常耐性と高い耐久、優秀なタイプが評価され徐々に数を増やしてきました。

水技は現在波乗りとドロポンのどちらかと考えてよいでしょう。初期には多く見られた塩水は、補正が乗らない時のあまりの火力の低さから今ではほとんど見なくなりました。


霊獣ランドロス
landorus-therian
チョッキ、スカーフ、ゴツメが最メジャー。
チョッキは対コケコ・テテフ性能、スカーフはフェローチェや意地スカガブまで抜ける点、ゴツメは対ミミッキュ性能が高く評価されているため、今後も多く使われるでしょう。

シーズン2上位で1/2回復きのみを持った型が結果を残したため、今後増えるかもしれません。
Zは全く見かけませんでしたが、ヒコウZやジメンZなど開拓の余地はありそうです。


ゲッコウガ
greninja
ハッピータイムはほぼおらず、珠襷スカーフZが主流でした。
中でも襷とスカーフが上位で結果を残した印象です。
どちらもコケコやテテフに行動保障のかかる点が評価されたためと思われます。
Zは今後も開拓の余地が大きいため、数を増やしていくかもしれません。


ナットレイ
ferrothorn
ほとんど残飯かゴツメ。
大体宿り木撒いてきて、よくステロも撒いてきます。
ステロの採用率が上がったためか、先発で出てくることも増えました。

今後も残飯・ゴツメ・鉢巻の3トップが崩れることはないでしょう。


テッカグヤ
celesteela
ほとんどが耐久型。
稀にチョッキなどを持ったフルアタ型がいますが、耐久型のカモである数値受けに逆にカモにされるため、大きく増えることはないでしょう。

配分や性格はバラバラで、HB、HD、HA、HC、HSから、ボディパを積むAS、CSまで本当に何でもあり。
Sラインも下降補正から最速まで様々です。
今後もさらに開拓が進むと思われます。


ポリゴン2
porygon2
6世代では絶滅の危機に瀕していたトレース型が復活。
特に強化されたわけではありませんが、高い耐久で様々なポケモンに一定の仕事ができる点を評価されたものと思われます。

DLでもトレースでも最も多いのはHB。
トレースではHB以外見ませんが、DLはHCとHDが見られます。
トリル始動から再生+3Wのアタッカー型まで様々です。
めざ地は絶滅しました。


ウルガモス
volcarona
まさに自慢のウルガモス披露大会。
ヒコウZ、ホノオZ、ムシZ、ノーマルZ、襷、珠、スカーフ、眼鏡etc…
めざ氷、めざ地、サイキネ、身代わり等々、テロ要素の塊みたいなポケモンです。

炎の体で物理アタッカーを事故らせてきたり、虫の知らせムシZで相性ガン無視でふっ飛ばしたり、もう特性・持ち物・技・配分の全てがバラバラ。
今後も数を増やしながら新しい型が開拓されていくことでしょう。

6世代で多く見られたラム持ちは激減しました。


霊獣ボルトロス
thundurus-therian
化身は絶滅したものの、霊獣は変わらず高い評価を得続けています。
Zの登場により、高い瞬間火力が出せるようになりました。
スカーフも一定数いるものの、悪巧みから低速受け回しを破壊していく型が多く、上位でもそちらが多く結果を残しています。
技構成は、僕の体感と構築記事を見た限りでは10万、悪巧み、気合玉、めざ氷、高速移動、ヘドウェの順に多い印象でした。
現状はほとんどカクトウZとデンキZですが、今後は別のZも増えるかもしれません。


ドリュウズ
excadrill
カバ・バンギ・ギガと組んでいる個体はほぼジメンZ。
それ以外は襷でステロ撒いたり、チョッキで電気ストッパーしたり、スカーフで上から怯ませたりする型が多かったです。

砂パの流行からかシーズン2ではPGL上位にランクインしていますが、シーズン2終盤にはもう数を減らしていたのでそこまで大流行することはないでしょう。
一時期流行した理由は、新規勢にeasy winしてレート上げやすいからだと偉い人が言ってました。


カバルドン 
hippowdon
ゴツメカバが最も多いのは変わりませんが、回復きのみを持った起点作成型が新たに数を増やしてきています。
ガルーラ弱体化により、HBDに振り分けて、ミミッキュの剣舞Zじゃれを耐えつつ、ギルガルドのZシャドボも耐えられる型が出現。
今後、回復きのみやさらさら岩などを持った個体でこの配分が流行すると思われます。


パルシェン
cloyster
ほとんど襷。
たまに印とミズZを見る程度で、他は事故と言っていいレベルで見ません。
積み系の構築で採用率が高いですが、スタンパではあまりのサイクル性能の低さからほとんど採用されておらず、今後もこの構成から大きく動くことはなさそうです。


並びの考察

※掲載している参考構築記事は全て無断転載のため、問題があれば消します。コメントかメッセージにてご連絡ください。
カバリザ
006sカバルドン786
ガルクレセ・ガルカバが消え去って一躍新世代の高数値スタンとなった並び。
早速シーズン2の最終トップ2を独占するほどに猛威を振るいました。
全員を高数値で固めやすく、かつ範囲の補完も取れているため、非常に動きやすい並びです。
シーズン2では、スカーフテテフの障害となる鋼をリザで焼く動きが結果を残しました。

※参考構築記事
【S2最高最終2224】テテフカバリザ【1、2位】 - 貴族の構築

マンダ軸
sメガボーマンダsカバルドンsギルガルドシールド
こちらもシーズン2で結果を残した並び。
6世代のマンダ軸の地面枠はマンムーほぼ一択という状況でしたが、シーズン2ではカバやトドンが結果を残しています。
地面枠がマンムー固定でなくなったため、構築の自由度が大きく上がり、今後も数を増やしながら開拓されていくと思われます。

※参考構築記事
SMシーズン2 使用構築マンダカバガルド【最終2214 4位】 - the future diary
サンムーン S2 11位 最終2207 天と地と海神の咆哮 ~聴け。わが魂の叫びを~ - 純水なブログ

グロス軸、コケコランド
785Sランドロスsメガメタグロス
※グロスとランドの同時採用率が高く、コケコランドとコンセプトも似通っているため同時に取り上げます。

とんボルでメタグロスなどエースの有利対面を作る構築。
6世代でボルトランドコントロール、ライコウランドが結果を残しましたが、7世代で化ボルトとライコウがお亡くなりになったのでコケコランドが取って代わることとなりました。
メタグロス自身が対面性能の塊なため、対面的な動きを取っても強く、優秀なタイプからサイクル適正もあるため、幅広い構築での採用が期待されます。

数値受けを崩せないと評判のグロスくんですが、コケコグロスはグロスの雷Pで受けルを崩せるらしいという噂が…?

※参考構築記事
S2使用構築 - 無遊無生

受けループ、オタクサイクル
sラッキーsメガヤドランsエアームド089-a748787Sヒードラン
Zワザは明確な向かい風と言えますが、一方でアローラベトベトン、ドヒドイデ、ブルルといった新規ポケモンも取り込んで詰ませられる範囲がより広くなりました。
ラキヤドでひたすら数値で受けまわす受けループと、ブルドヒを軸にグラスフィールドと残飯で無限回復するオタクサイクルに分けられますが、どちらもコンセプト自体は同じです。

早押し勝負で相手の持ち時間枯らしてる受けルーパーを見たことがあるのでTODがなくなったとぬか喜びするのはやめましょう。

※参考構築記事
【s2 最終レート2202(16位)】究極ラキドヒドムドーサイクルバーン : It's all fiction!!

砂パ
sバンギラスsカバルドン526530sメガボーマンダ
砂を撒いてドリュウズで全抜きする構築。
砂撒き役は三択ですが、砂エースはドリュウズで確定。
バンギは技の選択肢が豊富で偽装も可能、カバは欠伸展開が強く、ギガは重力が使えるという個性があります。
砂パでこの3体を見た場合、バンギは岩か脱出、残り2体は岩と見て良いでしょう。
ドリュウズはほぼジメンZです。
メガ枠はリザとマンダが多い印象。
ドリュで重い鋼を焼きに来ます。

※参考構築記事
SMs2使用構築 バンドリマンダ 響け!ハイパーボイス2  - 10秒でツイ消し

ガルガブ
SメガガルーラsガブリアスSクレセリア
6世代の亡霊。
S2にガルガブで一番結果残したの僕ってことでいいですか?


まとめ

新環境でかなり構築が多様化している印象です。
まだみんな強い並び、強いポケモンを把握しきれていない時期のため、今流行っているポケモンが半年後にはオワコン扱いされているかもしれません。

様々なポケモンや並びがいるなかで、いかに自分の勝ち筋を通していけるかという要素がさらに強まったように感じます。
構築記事を読んでいても、「~~にメタを張った」より「メタよりも勝ち筋を押し付ける方向で考えた」という方が多いですね。
6世代ではメタ要素が強かっただけに、7世代ではどうなるのか楽しみです。


それでは。