おはようございます。

今回はなぎさんの3rdアルバム『Follow My Tracks』のオリジナル曲(Disc1)の収録曲を紹介します。


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◇収録曲(13曲、55分)
1. Follow My Tracks
2. 春擬き
3. キャメルバックの街
4. rooter's song
5. パラレルエレベーター
6. モノクローム・サイレントシティ
7. オラリオン
8. 夜天幕
9. ワンルームトラベル
10. カザキリ
11. 未来ペンシル
12. ターミナル
13. どこにも行かない

 

1. Follow My Tracks

作曲:やなぎなぎ
編曲:やなぎなぎ


今回のアルバムの導入曲。
ピアノから始まり、なぎさんのコーラスが入ります。
同人時代の雰囲気に近い曲だと感じました。特に開始1分あたりはまさにあの頃の曲です。

旅の始まりを思わせる展開で、徐々に盛り上がってくるのがいいですね。


2. 春擬き

☆TVアニメ「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」OPテーマ
作曲:北川勝利
作詞:やなぎなぎ
編曲:北川勝利

☆歌詞
春擬き - やなぎなぎ - 歌詞 : 歌ネット
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『Follow My Tracks』名物、三者三様春擬きのひとつ、通常バージョンです。
ライブで何回も聴いていたので「いつもの」感がありますが、アルバムに収録されるのは初めてでしたね笑

最近のやなぎなぎ代表曲といえばコレ!というくらいには認知度も高く、ライブでの登場頻度も高い曲です。
シングルは『ビードロ模様』に次ぐ売上を記録しましたね!
俺ガイルの世界観を形成しつつ、曲としても完成している。まさになぎさんが以前語っていたアニソンの一つの完成形だと思います。

「本物」を探し求める少年を描いた、晴れやかな音色の曲です。
聴いていると心のもやもやがスッと晴れてくるような、聴き心地の良い曲ですね!


3. キャメルバックの街

作曲:コレサワ
作詞:やなぎなぎ
編曲:コレサワ
☆歌詞
キャメルバックの街 - やなぎなぎ - 歌詞 : 歌ネット

癒し系の日常アニメのEDになったらそのアニメを崇めてたかもしれん…

なぎさんのこういうふんわりしたサウンドの曲って意外と今までありませんでしたね…!
西洋の童話を思わせる軽快でメルヘンな曲調に仕上がっていると感じました。
作曲のコレサワさんは以前、「リッスン?」になぎさんのゲストとして登場したことがありましたね。

曲名にある「キャメルバック(Camelback)」とは、「らくだのこぶ」という意味です。
らくだのこぶの街とは…?
曲名だけ見てるとわけがわからないので歌詞と見比べてみましょう。
歌詞を見ると遊園地を想起させるようなワードがいくつか出てきます。
「観覧車」とか「メリーゴーラウンド」ですね。
遊園地といえば、ジェットコースターの山谷ある基本的なコースを「キャメルバック」というらしいです。

つまり、
翻って急降下
足で空を蹴り飛ばしながら声をあげて
とは、ジェットコースターのことを指しているのではないでしょうか。

しかし、インタビュー記事によると、この曲は「田舎から上京してきた女の子が、都会の景色に驚きながらも感動している様子を具体的に描いて」いるらしいです。
これらを総合して考えると、田舎出身の女の子には、都会の街並みがまるで遊園地のように見えたという歌なのでしょうか?

これなら遊園地という解釈では説明できなかった、序盤の「スクランブル交差点」という言葉も説明できますね!

 

4. rooter's song

作曲:やなぎなぎ
作詞:やなぎなぎ
編曲:流歌
☆歌詞
rooter's song - やなぎなぎ - 歌詞 : 歌ネット

曲を聴いたときの第一印象としては、「あ、流歌さんの曲だ」だったのですが、よく見たら作曲がなぎさんでした。

「キャメルバックの街」に続き、ポップな雰囲気の曲ですね。
これをなぎさんが作曲したというのは若干意外ではありますが、最近のなぎさんは明るい詞や曲を書くようになったのでそれが強く出た曲ということでしょう。
元気溢れる日常讃美歌って感じですね!

曲名にある「rooter」とは応援者を意味するらしいです。僕英語はダメダメのダメなので知りませんでした。
「応援者の歌」というと、まさにぴったりの表現ですね。笑
みんなで仲良く歌うタイプの曲だと思います。

しかし、やはりなぎさんの曲で、内側でなく外側に向かっていくような曲を聴くと違和感を感じるのは僕が老害になった証なのでしょうか…?笑



Q. How's it going?
最高だぜ縮小<ヒヤッホォォォウ!最高だぜぇぇぇぇ!!


5. パラレルエレベーター

作曲:谷口尚久
作詞:やなぎなぎ
編曲:谷口尚久
☆歌詞
パラレルエレベーター - やなぎなぎ - 歌詞 : 歌ネット

ポップで軽快な曲が続きますね!
眠くてダルい朝に続けて聴くと元気が出そうです!
やはり「旅」がテーマということで、外向きの曲が多いのでしょう。

いつものエレベーターの扉が開いたら、全く別の世界が広がってないかなーなんて、誰もが一度はする妄想をメルヘンチックに描いた曲です。
なぎさんが妄想的な曲を書くと内向的な曲になりやすいイメージですが、この曲も応援歌のような明るい曲となっています。
自分がエレベーターに乗っている光景が浮かんでくる、そんな意味でも今までのなぎさんの曲とは表現方法が大分違うように感じます。
なぎさんの書く詞って基本的に一見しただけでは何のことやらって感じですからね笑

作曲の谷口尚久さんはなぎさんの曲に参加するのは初めてですね。
幅広く作編曲を手掛けている方でしたが、あまりアニソンの仕事は多くないようで、名前を見たのは今回が初めてでした。


6. モノクローム・サイレントシティ

作曲:やなぎなぎ
作詞:やなぎなぎ
編曲:やなぎなぎ
☆歌詞
モノクローム・サイレントシティ - やなぎなぎ - 歌詞 : 歌ネット

なぎさんが作詞、作編曲全てを手掛けた曲です!
今回は歌い方が可愛らしいですね!
お馴染みの童話っぽい音色はやはり聴いていて癒されます。
なぎさんの浮遊感ある声もよく合っていますね。

この曲では一転して、旅を見送る側の視点に立った曲だそうです。
捨てられた動物と出会い、別れるまでが描かれています。
動物が入れられた段ボール箱を「単色の静かな街」と表現したのですね。

表現方法が情景的で、この曲の世界が頭の中に浮かんでくるようです。
個人的に、
ため息ひとつ残さず君は旅に出た
というフレーズがとても好きです。
段ボールの中に、その動物の姿は無く、もう体温も残っていないことを絶妙に表現していると感じました。


7. オラリオン

☆TVアニメ「終わりのセラフ」名古屋決戦編EDテーマ
作曲:藤間仁
作詞:やなぎなぎ
編曲:藤間仁

☆歌詞
オラリオン - やなぎなぎ - 歌詞 : 歌ネット
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やはりサビの転調がとても印象的で、カッコいい曲です…!
ポップな曲が多い中で、いきなりこの曲が来るとハッとしますね笑
アップテンポな中にもなぎさんの浮遊感あるボーカルだったり、サビでの転調だったりで、トリッキーな曲だという印象を受けます。

終わりのセラフを見ていないのでよくわからないのですが、歌詞を読んでいると主人公はFateの衛宮士郎くんのような性格に感じます。
どちらかを切り捨てるくらいなら両方を選びたいという祈りが見て取れますね。

とすると、この曲での「トリックスター」とは知恵をもたらすいたずら者というより、社会の秩序を乱す正義の味方という意味合いが強いのでしょうか?

最後の
全て手にするまで 前へトリックスター
というフレーズを、士郎くんが全てを救えるようになるために守護者として「旅」に出たように、このトリックスターも「旅」に出たと解釈すればこのアルバムとも繋がってきますね。
いきなりFateの話に持っていくFate厨の屑


8. 夜天幕

作曲:nishi-ken
作詞:やなぎなぎ
編曲:nishi-ken/ 高田翼
☆歌詞
夜天幕 - やなぎなぎ - 歌詞 : 歌ネット

またまたポップで明るい曲が続きます。
聴いているだけで元気が出そうですね!旅で初めて見たものに対するワクワク感がこの曲からも感じられます!
曲名にある「天幕」ですが、テントのことを意味します。
「夜天幕」ということで、夜のサーカス団をイメージして描いている曲ですね。
夜ではありますが、周りが静かな中でサーカス団だけが灯りを煌々と灯し、別世界を創りだしている光景が浮かんでくるようです。

視点としては、お客さんではなく、旅をしているサーカス団の方に当てられていますね。
「日がな一日 ファンタジー」や、「どうぞ良い夢を見てね」など、サーカス団の光景が浮かんでくるような印象的なフレーズが多いです。

作曲のnishi-kenさんはアニソンからJ-POPまで広く手掛けているベテランの方です。
僕は初めて知りましたが、ご存知の方も多いのではないでしょうか?


9. ワンルームトラベル

作曲:40mP
作詞:40mP
編曲:40mP
☆歌詞
ワンルームトラベル - やなぎなぎ - 歌詞 : 歌ネット

爽やかで疾走感溢れる曲です。
アニメのOPとかで流れそうな王道アニソン!って雰囲気を感じました。
駆け抜けるようなイントロ、そこから一旦下げて、サビで一気に上げるという流れは1分半のOPにピッタリ合いそうです!笑

曲名にあるように、「狭い部屋」で景色を描き、壁の向こうにある旅を想像するというお話でした。
それが自分のためではなく、「君」に色々な世界を見せるためにやっていることも読み取れます。
なぎさんはインタビュー記事で「青春感」と表現していますが、サウンドこそ青春感溢れているものの、歌詞の内容は「狭い部屋」の中だけでの出来事ですね笑
しかし、この「狭い部屋」というのも抽象的にただ箱のような部屋を描いているのではなく、例えば美術部の部室だったりしたら、それはそれで一つの青春って感じがします。笑
比較的読みやすい歌詞ではありますが、そこから色々な景色が想像できて面白いですね!
多分僕とは全く違う景色を思い浮かべた方もいるでしょう。


40mPさんのことはあまり詳しくなかったのですが、「トリノコシティ」をはじめ、何曲か僕でも知っている曲がありましたし、ボカロ好きな人ならまず知っている人だと思います。


10. カザキリ

☆TVアニメ「ノルン+ノネット」OPテーマ
作曲:饗庭純
作詞:やなぎなぎ
編曲:出羽良彰

☆歌詞
カザキリ - やなぎなぎ - 歌詞 : 歌ネット
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独占欲の葛藤を描いた曲です。
ストリングスとなぎさんのボーカルが本当に相性が良いので聴いていて心地いいし、かつスピーディでカッコいいですね…!

羽を「切る」のではなく、「折る」ところになぎさんのこだわりがあって、歪んだ独占欲を表現しているそうです。
曲名が「カザキリ」なので、風を切るように疾走感溢れる曲なのかと思いきや、歌詞は鳥篭とか羽を折るとか、結構ドロドロした内容になっているのがギャップですね。笑

「旅」という観点から見ると、この曲は旅に出る翼を失った鳥の物語という風に捉えられますね。
結局、この鳥は風切羽があっても主人公の傍に居続けるつもりらしいので、旅には出なさそうですが、視点としては「モノクローム・サイレントシティ」に近いと思います。


11. 未来ペンシル

作曲:齋藤真也
作詞:やなぎなぎ
編曲:斎藤真也
☆歌詞
未来ペンシル - やなぎなぎ - 歌詞 : 歌ネット

なぎさんのファンにはお馴染み齋藤真也さん!
「Zoetrope」や「トコハナ」など、多くの曲を手掛けられています。
雰囲気としては「landscape」が最も近いでしょうか?
この曲も齋藤さんお得意の爽やかで輝かしい空気が感じられますね…!
音が全体に響き渡って、とても壮大な音色になっています。

この曲は、実際の旅行というより、未来への歩みを「旅」に見立てています。
未来を描くペンで自分の未来を思い描く、希望に溢れた「ボク」の曲です。
就活してると、未来ペンシルで未来を描くのは足で字を書くが如く難しいとか夢の欠片もないことを考えてしまいますね。笑


12. ターミナル

作曲:北川勝利
作詞:やなぎなぎ
編曲:北川勝利

☆歌詞
ターミナル - やなぎなぎ - 歌詞 : 歌ネット

今作の看板曲。
落ち着きながらも開放的で、抜けていくような音色はとても聴き心地が良いです。
北川さん作曲ということで、雰囲気は「音のない夢」に少し近いかな?と感じました。
と思ったらインタビュー記事によると、なぎさんが「音のない夢」みたいなタイプの曲をもう一度やりたいと考えてこうなったらしいですね。

曲名の「ターミナル」は交通機関が多く集まる場所として使われることが多いですが、終着駅という意味もあります。これを終盤に持ってくることで、「旅」のクライマックス、そして終わりを表現しているのでしょう。
歌詞では、終着点を目指して旅を続けた主人公の行く末が描かれています。
最初は「誰にも見つからないところまで」と言っていたのが、終盤には「誰かに見つかって~~いきたいの」と心境が変化していますね。
これは、結局終わりなんてなかったということなのでしょうか?
僕は、一人行き着いた場所で深く沈んでいく中で、誰かに暴いてほしいと思っているんだと感じました。

最後の「宝物」について、答えは聴く人それぞれにあるそうですが、なぎさんの答えは「体」ということでした。
これは人によって分かれそうですね。
「記憶」だったり、「夢」だったり、人によっては何かのモノかもしれません。


僕も就活という旅の果てに答えを得たいですね…(激寒)


13. どこにも行かない

作曲:やなぎなぎ
作詞:やなぎなぎ
編曲:やなぎなぎ
☆歌詞
どこにも行かない - やなぎなぎ - 歌詞 : 歌ネット

環境音、弾き語り、もうこの時点で神


環境音が入っているなぎさんの曲というと、同人時代の「サウンドオブライフ」がありますが、より環境音に比重を寄せた曲になっています。
また、その環境音自体も、「旅」を締めくくる曲として、夕方を思わせるカラスの鳴き声がよく聞こえる音ですね。
聴いているだけで癒されるし、何か大きなことが終わった時にじっくり聴きたい曲です。

「旅」を締めくくる曲として、旅は何も残らなかったからどこにも行かない、というのはなぎさんらしさを感じます。笑
ずっと12曲、旅を続けてきて、結局残ったものは自分の体だけだったという哀愁漂う光景が浮かんできました。
歌詞の序盤にある「アルペングロー」とは日の出前や日没後に高山が輝く現象のことらしく、カラスの鳴き声とも合わせて夕方であることが読み取れます。
いや、もしかしたら明け方かもしれないですね…

曲調が同人時代に極めて近いというのもあり、なぎさん自身の今までの活動の一つの締めくくりとしての意味合いもあるのかなと勘繰ってしまいました。
これで終わらないでほしいけど、幕引きとしてこの上ない完成度の曲だと感じます。
新曲が発表されるまでなんか安心できなくなってしまった……




まとめ

「旅」が一つの大きなテーマだったということで、全体的に明るい曲が多かったですね。
また、その曲で描かれている光景がスッと頭の中に浮かんでくるような情景的な歌詞が多かったとも感じています。

序盤で軽快に明るく盛り上げて、中盤から徐々に雰囲気を暗めにしていき、終盤ではもうしっとり感全開になっているのも、流れが意識されていてすごいなと感じました。
特に、2曲目の「春擬き」が出発の曲としてピッタリとマッチしていたのが個人的にとてもツボでした。
これから何かが始まるようなワクワク感がありましたね…!



次の記事では、初回限定盤特典、なぎさんの代表曲の別アレンジバージョン(Disc2)を紹介します!
【前記事】
・写真の紹介
やなぎなぎ3rd Album『Follow My Tracks』買いました!―① 
【次記事】
・アレンジ曲(Disc2)紹介
やなぎなぎ3rd Album『Follow My Tracks』買いました!―③ 
・特典映像(Disc3)紹介
やなぎなぎ3rd Album『Follow My Tracks』買いました!―④ 

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