おはようございます。


メガガルーラメガガルーラメガガルーラ

第六世代でレーティングバトルをする以上はガルーラの対策は必須であり、これをしていない構築はまず上位には行けません。
しかしガルーラは最強のポケモンと言われるだけあり、その対策すらも型次第で突破できてしまうという性能を有しています。

色々な型を試してみて改めて思いましたが、本当に強いですねこのポケモン。


今回はレートで主にガルーラ対策として用いられるポケモンと、それに対するガルーラの突破方法をまとめました。
ガルーラ対策と同時にガルーラの育成についての参考になればと思います。


XY終期にガルーラ対策についてまとめた記事を書いたのでそちらも良ければどうぞ
XY環境でのメガガルーラの対処法考察2 





クレセリア

クレセリア
物理受けとしての数値は全ポケモン中トップクラス。
持ち物無しでクレセリアより物理耐久値の高いポケモンはクレベース、レジロック、ハガネール、ボスゴドラ、ドサイドンのみであり、彼らは全員ガルーラのサブ技に抜群を取られます。


クレセに対するガルーラ側の突破方法は主にこれら。
①203,209ガルーラのグロウ→捨身
②(身代)秘密グロウ(+雪崩)
③シャドボ搭載特殊型
④サブ技の岩雪崩に賭ける


①はクレセリア対策の中でも単体性能が最も高い型。
HPを6n-1に調整することでゴツメダメージを軽減、交代読みグロウ→捨身でガルーラのHPを1以上残してクレセリアを突破します。後続にA2↑不意打ちを叩きこんで1:2交換以上が狙いにいける点が強み。
弱点は、Sの低さ、技範囲の狭さ。

②はクレセドランに強く、受けループにも比較的強く出られます。
秘密の力はゴツゴツメットの接触ダメージを受けないのでガルーラが削られることを阻止できる点が非常に強い。
また、A特化の秘密+不意によりガブリアスを縛れるため氷技の必要性が薄くなり、技範囲を広げることができる点も魅力です。
高い単体性能を維持しつつ場持ちが良くなるので、対物理受け以外でも腐りにくく強力な型だと言えます。
弱点は、瞬間火力の低さ。

③は地球投げが使えない今、ほぼ絶滅したと言っていいと思います。

④はもはや対策ではなくただの誤魔化しですが、汎用性を維持しつついざというときには高耐久に運ゲを仕掛けていける点が強みです。
弱点は、あくまで運ゲであるところ。


スイクン

スイクン
今やクレセリア以上に使われているであろうゴツメ持ち。
高い耐久を持ちながら、熱湯火傷が狙える点、凍える風や吠えるの起点回避、ミラコでの奇襲が出来るところなどが非常に高く評価されています。
また、ゴツメだけでなく、カゴを持った瞑想型も強いですね。

一方、クレセリアより数値が低いです。さらに、回復技が眠るのみなので立ち回り次第では特にスイクン対策をしているガルーラでなくても突破できてしまいます。

そのため、クレセリア対策をしているガルーラには大体弱い。

水タイプのゴツメ持ちはアローやバシャにも強いので需要が高く、他にミロカロスやギャラドスが使われることもありますが、いずれも数値が低いのでスイクンと同様の方法で突破されます。

ブルンゲルはノーマル技を無効化できるので209ガルには強いです。
しかし、岩雪崩には呪われか怯みの確率勝負になり、ゴーストであるがゆえにゴツメダメを入れづらい。


ガルーラとしては、スイクンを突破するなら無理矢理グロウの起点にするか身代わりかが多いです。10万ボルトは瞑想を考慮すれば対策にはなりません。
秘密の力で少しずつ削っていき、圏内に押し込むような立ち回りもよく見られます。


メガヤドラン

メガヤドラン
素のヤドランでは捨身が受からないのでメガ限定で。

ガルーラ対策としてなら、「熱湯 / 電磁波 / 鉄壁 / 怠ける」が最も安定。受けルにおいてよく採用される型です。
ゴツメダメこそ入れられないものの、グロウ→捨身を等倍で耐える唯一のポケモン。
また、グロウ+秘密であれば後出しから対処できるのも魅力です。

ガルーラが10万やシャドボを採用することはORASレートにおいてはほぼ無いため、ガルーラ側から安定した突破手段はないと言えます。
逆にこれらの技を採用するガルーラは特殊一本なのでラッキーで完封。
強いて言うなら「捨身(恩or噛み砕く) / 身代わり / グロウ@1」くらい?
※意地っ張りグロウ→ギガインパクトでメガヤドランが飛ぶためピンポイントでの採用はアリか?

しかし、やはり怖いのが岩雪崩。捨身圏内に押し込まれる前に電磁波を入れられるかの勝負になります。
また、グロウに受け出しすると捨身連打で回復が追いつかないので電磁波を入れて終了になってしまいます。


ガル、ガブ、バシャ、リザ、アローなど環境によくいる物理アタッカー全般に滅法強いのですが、ガルーラに崩されてしまうため、立ち回りでうまくガルーラとの対面を作っていくことが重要になります。


ジャローダ

ジャローダ
ORASに入ってから解禁された天邪鬼ジャローダ。
ゴツメを持って耐久に振ることで1回は捨身に後出しでき、上から蛇睨み出来る点が非常に優秀。
さらに、リフストで起点回避しつつ全抜きまで狙えます。ガルーラとの撃ち合い性能も十分。
よく見る耐久ポケモン(クレセ、スイクン)に強い点もグッド。

弱点は、数値が低いことによる受け出し回数の少なさ、技範囲の狭さ。
ガルーラの裏によくいるアローやドランに受けられてしまうのが厳しいです。

ガルーラ側としては、下手に殴らず電気・炎タイプに引いてサイクル勝ちを狙っていくのが安定します。
また、冷凍ビームを持っていればゴツメダメージを受けずに大きな負担をかけられます。
物理型が対面で突破するのは正直厳しいです。
リフレクターを持っていることが多いので裏に特殊が欲しい。

しかし、物理でも秘密の力搭載型であれば接触ダメージ無しで負担をかけられるので、裏にジャロを抑えられる駒がいると腐ってしまいます。


ランドロス

霊獣ランドロス 
ORASに入ってから増え始めたゴツメランドロス。
威嚇を入れつつゴツメダメージを稼ぎ、とんぼ返りできる点が優秀。
ランドルカアローやライコウランドに採用されることが多いです。

弱点は、冷凍ビーム。ほぼHBに振っているためSに振ったガルーラは抜けず、どうしようもありません。
また、威嚇がないと冷凍パンチでも飛びます。

あくまで持論ですが、ライコウランドはガルーラに対して出すべきではないと考えています。
ライコウガルーラ対面はライコウがボルチェンもしくは交代でランドロスに引くのが見え見えなので何かしら別の対策枠を用意するべきです。

氷技以外でも、秘密の力に対して無抵抗なので今の環境ではガルーラの削りはできないと考えた方がいいでしょう。


カバルドン

カバルドン
地面タイプのゴツメ持ちとして最も優秀。
砂でのスリップが稼げ、209ガルーラにも相撃ちが取れる点が強み。雪崩が半減なのもグッド。
低火力電気(ライボルト、瞑想ライコウ)を止められるので選出の幅が広がります。

弱点は、意地グロウ冷P、冷凍ビーム。
シーズン7以前は思考停止でガルーラに投げていけたのですが、今ではすぐ氷技が飛んでくるのであまり信用できません。
特に冷凍ビーム持ちには対面から突破されるのが辛いです。

秘密の力に対しても、砂ダメは入りますし数値受けできるので、物理受けの中では今のガルーラに対する抵抗が最も強いポケモンと言ってもいいでしょう。


アローナット

ファイアローナットレイ
ゴツメアロー+ナットレイの棘サイクルでガルーラを疲弊させる並び。
上から鬼火を撒け、ブレバで確実に上から攻撃できる点が強み。
アローだけでは数値が低いので受け先にナットレイがいることが多いです。

弱点は、身代グロウ。ナット対面で身代わりを貼られるとサイクルを崩されます。
また、交代読みで炎技や岩技を受けるとそのまま全抜きされることもあるので立ち回りに要求されるレベルが高い印象です。
加えて、並びでガルーラ対策をする性質上選出の幅が抑制されがち。
ガルーラの裏によくいるボルトロスが気合玉を持っていた場合、かなり厳しい戦いを強いられます。

また、秘密+炎技のガルーラに対しては一方的に負担をかけられてしまうのも逆風です。


ゲンガー

ゲンガーメガゲンガー
ガルーラに後出しできるポケモンの中で最も性能が高いと考えています。
メガならキャッチして確実に処理できる点、道連れさえあれば最低限の遂行が出来る点が強み。

弱点としては、交代読みの等倍技や噛み砕く。耐久値は低いので後出しのタイミングは慎重に図る必要があります。
また、下手に気合玉で突破しようとすると不意打ちで突破されることもあるので注意が必要。

対面であれば非常に強く出られます。メガガルーラ側に安定した対策は無いと言っていいでしょう。
「鬼火 / 道連れ@2」で、1度キャッチすれば道連れで1:1交換できる可能性が高いです。

しかし、ラス1対面であればガルーラとゲンガーは有利不利のわからない微妙な対面になります。
必ず裏を残した状態で対面させたいですね。


ヤミラミ

ヤミラミメガヤミラミ
ノーマル・格闘無効、サブに抜群技なし、先制鬼火・再生と欲しい要素はかなり揃っているポケモン。
実際このポケモンで完封できるガルーラも多い。
しかし、あくまでタイプ受けなので氷技の試行回数を稼がれます。

ガルーラに単体での有効な対策はありません。
イカサマ搭載のヤミラミが増えた今ではメガせずにグロウしても一方的に突破されてしまう可能性があります。
素直に裏のポケモンに引いて削りを入れるしかありません。

アローやバシャ、ウルガ、スイクンのようなヤミラミを崩しの起点に出来るポケモンがいる場合は敢えてガルーラを選出してヤミラミを誘うと試合を有利に進められそうです。


高速格闘

バシャーモメガバシャーモメガルカリオ

上からガルーラを一撃で落とせるポケモン。
火力が高いので、ガルーラの裏まで突破して全抜きを狙いに行けます。
ガルーラに対し、「攻める」という対策が出来るのが強み。
能動的に動けるため相手を後手に回らせることができます。

弱点は、ガルーラ対面においてはほぼありませんが、サイクル内で電磁波をもらったり、削られて不意打ち圏内に入ったりしないように注意する必要があります。

また、ルカリオはメガ前は同速なので地震を選択されると50%で負けます。
バシャーモは加速せずに交代読みで殴ると返り討ちにされる可能性がありますし、守るのタイミングで身代わりを貼られるとどうしようもありません。

テラキオンはガルーラ対面で見れば優秀ですが、よくいる取り巻きに強くないのでレートではあまり見かけませんね。


ローブシン

ローブシン
ゴツメを持って耐久に振ることでガルーラの猫捨身を耐えます。
ドレインパンチによる回復、叩き落とすによるサイクル補助、マッパでガルーラを縛れる点が優秀。
ガルーラ対策枠と悟られにくいのも強みです。
対面構築に強めなのも今評価されている理由のひとつ。

一方、ドレパン以外にまともな回復技がないので後出し回数が少ないことが弱点。
交代読みグロウ→捨身でももちろん飛ばされます。相撃ちにはできますが。

また、普通のローブシン対策(フェアリーなど)で対策できてしまう上、火力が低いのでサイクルで掛けられる負荷があまり高くないのも玉に瑕。


ロトム

水ロトム火ロトム
HBに振ってオボンを持つことで幅広い物理ATに状態異常が撒け、ボルチェンで逃げられます。
鬼火、電磁波、毒々の全てを覚える点は優秀。

しかし、まともな回復技が無いのに耐久型をやるのには少し疑問を感じます。
ガルーラに対しては対面で一度行動できるだけ。
グロウにも身代わりにも空元気にも雪崩にも弱く、他に安定するゴツメ枠があることが前提になりそうです。

同じような運用をするポケモンにHBボルトロスがいますが、あのポケモンは最低限の遂行をした後に後続に対して先制で電磁波出来る点が優秀なのであって、HBロトムではそれが出来ません。
ボルトロスは技範囲が広く、型が豊富な点も優秀です。

眼鏡orスカーフロトムは強いと思う。
火ロトムは穏やか残飯も強いですね。


最近は魔界ロトムと呼ばれる「怪光 / 鬼火 / 身代 / 放電」なんて型が流行ってるみたいですが、身代ガルーラのカモです。
このロトム自体には可能性を感じますが、ガルーラ入りには慎重に動かした方がいいでしょう。


ゲッコウガ

ゲッコウガ
バシャやルカリオのように、後出しは無理ですが対面なら安定して戦えます。
珠でけたぐりするか、ゴツメで起点作成する型も有効。

初見では型がわからないため、ガルーラ側にこれといった対策がありません。
弱点は、珠なら猫不意+珠ダメで昇天し、ゴツメなら他のポケモンがゴツメを持てないところ。
どうしてもガルーラで対策するなら、ABベースで捨身連打すれば相撃ちにはできます。


デデンネ

デデンネ
上から麻痺を撒け、甘えるでグロパンの起点にもならない。
ボルチェンorとんぼ返りで交代できる。
頬袋+オボンで体力が6割弱回復する。
毒も撒けるし怪電波で特殊の起点回避も可能。


※A特化メガガルーラの捨身タックルがH振りデデンネに146.6%~173.6%。乱数次第でオボンすら発動せずに飛ぶ。



まとめ

ガルーラは岩雪崩や特殊技も考慮していると後出しから安定して勝てるポケモンが存在しないのが強みです。
そのため、ガルーラ対策は複数のポケモンを使うことが望ましいです。

例:クレセ+先制技持ち、ゲンガー+スイクンなど

第六世代での「強い構築」は全体としてガルーラに隙を見せづらい構築だと思います。
アタッカーと受けの両方がガルーラを牽制できる並びがいいのではないでしょうか。

というか、そもそも岩雪崩がある時点で、確実な対策をするなら上から殴るしかないんですよね。受け切って疲弊させようという戦法だけでは絶対に確実な対策にはなりません。


当たり前のことをまとめただけですが、自分用のメモを兼ねてということで許してください。

それでは。