第6世代になって一番出世したポケモンといえばガルーラですよね。これは誰もが納得すると思います。
マイナーパーティでも滅多に見向きもされなかった火力も耐久もない残念な子が一気に最強クラスの厨ポケにのし上がりました。

レートに潜っているとやはりガルーラはかなりの頻度で見かけますし、僕のパーティには高速格闘などの、メガガルーラを上から一撃で落とせるポケモンがいないのでかなり出てきやすいです。 一度グロウパンチで攻撃2段階上昇されるとかなり厳しいしそれを警戒しすぎるとおんがえしやすてみタックルでパーティ壊滅させられるし、安易に鋼やドラゴンを出すと炎技や氷技で蒸発してしまうことも多いです。。。
ということで対策をいくつか挙げてみたいと思います。
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全部専用特性が悪い。
 


1. ガルーラより速い格闘タイプ

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例えばテラキオンさんとかね

最もシンプルかつ相手にガルーラを選出させづらくする対策だと思います。
ガルーラの先制技として搭載される「ふいうち」が半減なため対面からなら大打撃を与えられます。 
テラキオン、ゴウカザル、バシャーモ、コジョンド、メガルカリオなどですね。
しかし問題もいくつかあり、
・テラキオンでさえようきだと強化アイテムなしではH252メガガルーラに確定1発がとれない。ゴウカザルなら珠がないとガルーラが耐久無振りでも乱数。
・ガルーラを使っている側ももちろん高速格闘が怖いことはわかっているので鬼火持ち耐久型などの対策を忍ばせている

などが挙げられます。

相手の「ガルーラ対策」対策であればブルンゲルやサマヨール、耐久型でないならマリルリやファイアローなどが挙げられます。
安易に格闘技を打つとアローに低リスク降臨されてブレバでパーティ壊滅、なんて状況にもなりかねません。
それらのケアまで考えるなら、挑発持ちの特殊アタッカーだったり、マリルリやファイアローなどを受け切れる耐久型だったりを一緒に入れておく必要も出てきてしまいます。
とにかく格闘ポケでガルーラを対策するなら相手の裏も考えてパーティを組む必要がありそうです。


2. ゴツゴツメット

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クレセリアさんとかに持たせてね

鬼畜専用特性「おやこあい」を逆手にとってゴツメによる定数ダメージでじわじわ削っていく戦法です。
接触技一回で1/6のダメージを与えるので一度攻撃を受けるごとに1/3を削り取ります。
さらに、ナットレイの「てつのトゲ」やガブリアス等の「さめはだ」と合わせれば(1/8+1/6)×2=7/12(約58%)ものダメージを稼げます
つまりガブリアスを後出しして接触技を受ければ相手の体力は残り42%なのでこちらの先制地震もしくは相手のふいうちによる定数ダメで最悪でも1:1交換にできます。 

しかしこれにも、
・接触技にしか機能しないので相手が地震や岩雪崩、大文字など非接触技を連打してきたときに定数ダメを稼げない
・相手の火力がヤバいので定数ダメで削り切る前にこちらが蒸発する可能性もあり
・グロウパンチで積まれるとガブリアス以外はお手上げ状態になりがち

などの弱点はあり、ゴツメに頼りきりにならないような戦術が求められます。
候補としては、
・クレセリア
・ガブリアス
・ハッサム
・ヌオー
・ブリガロン

などが挙げられますねー。クレセリア以外は役割破壊の特殊技で蒸発するのが難点ですが。

完全にガルーラメタに重点を置くならガブリアスがおすすめです。
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ようき最速@ゴツメ
じしん、がんせきふうじ、ドラゴン技・つるぎのまい・どくづき・アイアンヘッド・だいもんじ
から二枠(だいもんじ採用なら性格はむじゃき?)

ガルーラのおんがえし等の接触技を誘って後出しし、交代先にがんせきふうじやどくづき、だいもんじなどで負担をかけていきます。
ドラゴン技はげきりん推奨ですがダブルチョップ等でも活躍できると思います。
じしんは安定したメインウエポンとして、がんせきふうじは高速アタッカーへの交代を読んで素早さを下げ次のターンに上から殴るため、ラスト枠はパーティで重いポケモンへの有効打を入れるといいんじゃないでしょうか。
つるぎのまいは交代読み剣舞が刺さるのは出てきそうな相手だと鋼以外の物理受けくらいだと思うのでそこまで積む機会はないです。ただ鬼火持ちに強くなるため持っておくと便利なのは間違いないです。
ドラゴン技を確定にしてないのは、げきりんだと鋼やフェアリーの起点になりやすいがそれ以外だと火力が地震以下だからです。しかし役割破壊を重視しすぎると本来の役割遂行ができなくなるという本末転倒なことになりかねないのでドラゴン技を入れることは強く推奨します。笑
だいもんじ採用時に性格をどうするかはパーティと相談です。だいもんじを当てたい相手は大体下降補正でも確定2発なので、珠を持たせる場合なんかにむじゃきにするとメガハッサムに確定1発がとれる程度です。

また、ゴツメの話題からはずれてしまいますが、ガルーラ対策としてのガブリアスなら持ち物にハチマキや珠を選ぶのもアリだと思います。特にハチマキなら相手への負担がかなり大きいのでオススメです。これらの強化アイテムをもつならドラゴン技は入れた方がいいでしょう。 


3. サマヨール

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おみとおし防御特化@しんかのきせき
スキルスワップ、おにび、いたみわけorねむる、ナイトヘッドorちきゅうなげ


はたきおとす怖いです。でもガルーラは持ってないので大丈夫です。
ガルーラに後出しして鬼火やスキルスワップで機能停止させます。
ちきゅうなげとナイトヘッドですが、おやこあい補正が乗るとなんと50ダメージを2回与えられるのでほとんどのポケモンが確定2発です。
ちきゅうなげはガルーラに通る点が大きなメリットですが、第3世代教え技なので厳選難易度は高いです。

また、ガルーラや積まない物理アタッカーピンポかというとそうでもなく、ポイヒガッサや無限グライなどを身代わり貫通スキルスワップで一気に狩れます。今作は強特性で暴れているポケモンが多いので活躍の場は広がってますね。

難点を挙げるなら積みアタッカーやどくどく撒いてくる耐久型です。型によっては手も足も出ません。裏のポケモンでしっかり対策しておきましょう。
似たような運用をするポケモンでデスカーンがいますが、ちょっとあからさまな対策すぎて裏のポケモンの起点にされてしまいそうなので割愛します笑


4. ポリゴン2

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トレース防御特化@しんかのきせき 
イカサマ、でんじは、じこさいせい、れいとうビームなど


割と有名な型ですね。
ようきメガガルーラならすてみタックルでも確定3発、いじっぱりでも低乱数2発でおんがえしなら確定3発です。
後出ししておやこあいトレースしてからでんじは→イカサマで負担をかけていきます。
グロウパンチ→おんがえしで落ちるので後出しでは安定しませんが、グロウパンチを撃ってきた場合死に出しならでんじは→イカサマでおやこあい込みでようきASガルーラが96%~113.7%の高乱数1発です。
特殊型であれば追加効果でよほど不利にならない限りまず突破されないし、突破される前にイカサマ連打でどうにかなります。

実際につかったところ、この局面はかなり多く、前のポケモンがグロパンで倒されてでんじはでマヒさせたあとにふいうちかおんがえしかの択になる場面もありました。
この場合はこちらはじこさいせいが安定です。相手がふいうちを選べば無償回復してふいうち圏外に、おんがえしを選ぶのには勇気がいる(もしガルーラ突破されればおやこあいポリ2というバケモノが残る)上に25%でマヒが発動します。つまり読み負けても25%の勝ち筋があるわけです。


5. パンプジン

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防御特化@ゴツメorカゴのみ
おにび、ねむる、やどりぎのタネ・攻撃技(タネばくだん、タネマシンガン、かげうち)など


ガルーラ対策の物理受けとして使う以上特大推奨ですねー
運用方法はサマヨールと大して変わりません。
やはり積みアタッカーが怖いです。
ガルーラがかみくだくを持っている場合も考えるとあまり安定はしなさそうです。
似た立ち位置のポケモンとしてオーロットも考えましたが、やはりしゅうかくの運に頼るところとかみくだくで蒸発すること、状態異常に弱いことも考えてパンプジンの方を紹介しました。


6. ブルンゲル

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ずぶといHB@ゴツメ、たべのこし、ラムのみなど
おにび、じこさいせい、ねっとうorなみのり、どくどく・ちょうはつ・れいとうビームなど


ガルーラが通常の物理型なら手も足も出ません。
タイプ一致技無効、鬼火で機能停止、からげんきも無効、抜群をとれるのがふいうち・かみくだくくらいでふいうちは当たらずかみくだくも鬼火込みで受け切れる上のろわれボディで無効化できる。
交代強制力が非常に強いので、交代読み行動が決まりやすいです。
ゴツメとたべのこしは耐久型によく持たせるアイテムですが、ラムのみは主に相手の耐久型に刺さります。
相手のアタッカーが交代して耐久型が状態異常を撒きに来たらラムのみでスカして挑発できます。
相手の裏まで考えるならラムのみは非常に有用なアイテムと思われます。
交代読み挑発というリスキーな行動をとらずに済むのが大きな利点ですね。
ガルーラはどの道火傷のスリップダメと熱湯で落とせるのでゴツメの優先度はそこまで高くないかと思います。
どちらかというと特殊アタッカーが怖いので、裏に受けを置いておくと安定します。

ちなみにシーズン2ではガルーラのかみくだく採用率は18.2%でした。
この18.2%にも対面なら高確率で勝てます。
特殊型(ひかえめorおくびょう)は2.9%、その全員が10万持ちだとしても自己再生で粘ればのろわれボディの発動で形勢逆転できる可能性もあります。
ガルーラだけに絞ればブルンゲルが個人的に最も安定しそうです。


7. ピクシー

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ずぶといHB@アッキのみ
ムーンフォース、だいもんじ、めいそう、つきのひかり


以前ローブシン対策でも紹介しました。
相手の強力な積みアタッカーを逆に起点にするおそろしい子です。
ガブ、カイリューなんかはまさしくカモでしかありません。 
【ポケモンXY】ローブシンにボコボコにされてきたから対策考えた  

ガルーラに対しても、おんがえしが急所なしなら確定3発なので受け切れます。
しかし以前の記事でも書いた通りヒードランや状態異常、特にどくどく持ちは辛いです。


8. ローブシン

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いじっぱりHA(用途に応じてS調整)@ラムのみ、とつげきチョッキ、いのちのたまなど 
ドレインパンチ、マッハパンチ、れいとうパンチ・かみなりパンチ・はたきおとす・どくづき・ビルドアップなど


特性は何にしても強い。もうやだこいつ。
ガルーラのおんがえしを確定で耐えて(H252振りで最低でも1/4は残る)、返しのドレインパンチで吸い尽くします。てつのこぶしならASガルーラが確定1発、こちらは半分近く回復できます。
根性強化アイテムなしでもドレインパンチ→マッハパンチ(もしくはふいうち読みドレインパンチ)で倒せるので有効な対策として機能するでしょう。

H244B76でガルーラのねこだまし→すてみタックルを最高乱数一個切り耐えします。4回連続で最高乱数引くよりも急所に当たる方が確率としては高いのでこの調整で十分かと思われます。
つまり4回ヒットのうち一回でも急所が来たらあきらめましょう。
交代先にも大きな負担がかけられ、根性であれば鬼火も怖くないのでかなり使いやすいかと思います。


9. バンギラス

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いじっぱりHA(S調整)@バンギラスナイト
ストーンエッジorいわなだれ、かみくだくorじしん、けたぐり、りゅうのまい


メガシンカ700族はやっぱり強い。
S164振りでりゅうのまい一回で最速ガルーラを抜けます。
A特化1積みけたぐりでASガルーラが確定1発です。
しかしHに振ってるガルーラだと砂込みでも乱数なので完全な対策としては機能しないのが辛いですね。

A252S164で残りの92をHに振ったとすると、ガルーラのグロウパンチ→ふいうちを確定で耐えます。
こちらも後出しからは対応できないのが辛いところですが、ガルーラの居座りを誘いやすい点で優秀なため紹介しました。
仮に相手の裏がクレセドランだったとして全員バンギラスの起点にできます。
そういった点も非常に優秀なのでバンギラスをうまく隠しながら動けると最後に全抜きが狙えるかもしれません。 



ここまで何体か対策ポケモンを紹介してきましたが、ベストなのは自分の立ち回り(状態異常バラ撒く、高火力アタッカーで積む等)でガルーラを動かしにくくしたり、パーティ単位で隙を見せないことかと思います。 
「こいつがガルーラ対策!!」という風にして他のポケモンがガルーラに弱いと、相手のパーティにガルーラがいた時点で絶対選出、しかも読まれやすい、となってしまいいいことがありません。
そのため、
・相手にガルーラ対策を悟られないこと
・最悪その対策ポケが倒れてもある程度は戦えるようにすること

なんかを頭に入れてパーティを組むといいんじゃないかなーと思います。
ちなみに僕はポリ2以外ガルーラがダメなパーティでさっき壊滅させられたんでパーティ組み直してきます(`・ω・´) 

[2014.10.13追記]
レート環境も変わり僕自身の考えも変わってきたのもあったので改めてガルーラ対処法についてまとめました。よろしければこちらもどうぞ。
XY環境でのメガガルーラの対処法考察2