ついに、ついに念願のTH900を手に入れたぞ!!
FOSTEXのヘッドホンフラグシップモデル「Premium Reference Headphones TH900」のレビュー。
赤いハウジングが特徴。純粋にかっこいい
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以前試聴レビューをして以来、ずっと欲しくてたまらなかったものをついに購入してしまった。
☆外観
しかし無敵と思われたAmazonはいつものデカい箱で梱包するかと思いきや、直で送ってきた。
まあ箱デカいし仕方ない
そんなことよりパッケージかっこいいな
パッケージの中
左の箱がスタンドで、右が本体
本体
高級感に満ち溢れている。
スタンド
黒一色のシンプルなデザインだが、艶消しがかかっていてかっこいい。
ハウジング拡大
とても落ち着いた雰囲気
先ほどのスタンドにかけてみるとこんな感じ
赤と黒のコントラストが重厚感を感じる。
ちょっと近くから
ハウジングの光沢具合がやはりカッコいい。
主な特徴(公式サイトより)
スペックがお化け。99.99999%ってなんだよ…小学生の戯言じゃないのかよ…
デザインにもかなりこだわっているようだ。
☆装着感
かなり良好。側圧は強すぎず、緩すぎず、快適にしっかりホールドしてくれる。
耳全体をすっぽり覆って音が抜ける感じもない。
手持ちのATH-W1000X(緩い)やATH-AD2000(強い)と比べても段違いで快適だ。
そこまで重くもないので、そこまで聴き疲れしないだろう。
☆音質
まず静かな環境で聴いてみて一番に感じたのは、
音の締まりがいい。
随分と突拍子もない表現でピンときにくいかもしれないが、音が出てきたらその音が伸びながら消えていくのではなく、ビシッと音が叩き出されてシュッと鳴り終わる感じだ。このためか分解能も非常に高くかなりの臨場感がある。
これは聴いていてとても気持ちいい。
次に、ドラムやベースなどの低音がしっかりと打ち出されてくる。低音重視のヘッドホンだと、ドラムの音がボワボワするし音は曇るしで全然好みじゃなかったのだが、ここまで締まりのいい音でしっかりと鳴らされると中域や高域を邪魔して音が曇ることもなかった。
これなら低域が強くてもクリアな音が楽しめるので高域寄りが好きな人にもおすすめできる。
また、中高域も非常に丁寧ではっきりとしている。
先ほど書いたように低音に埋もれることも無くクリアに鳴るので曇った感じは全くない。
全体的にはフラットだと思う。低音に量感はあるが主張が強いとは感じない。
音のメリハリが素晴らしいのはもちろんだが、とても細かいところまで鳴らしてくれる印象がある。
解像度が高いというのだろうか、例えばやなぎなぎの「星灯りの街灯」なんかは今まで使っていたヘッドホンやイヤホンだと聞こえなかった音が非常に細かく聞こえてきた。
なんだかビットレートを上げて聴いているような気分だ。
様々な楽器の音もとても綺麗に聞こえる。ドラムは音が体幹に響いてくるようだし、ベースは他の楽器に埋もれず綺麗だ。ギターは弦に引っかかる音まで聞こえてくるようだし、ピアノの音が染み渡るような響き方はたまらない。とても滑らかな印象を受ける。
ボーカルは近くはないが、特別遠くも感じない。はっきりとクリアに出るので聴きやすいし、艶やかで心地いい。
非常になめらかで美しいのもバッチリ好みだ。
主張が強くないので、どんなソースでもはっきりとボーカルを楽しめるだろう。
とてもカッチリとした音を出すので、勢いのある音が好きな人や主張の強い音楽を聴きたい人には物足りないかもしれないが、そんな人も原曲をしっかり聴きこんでみると新しい発見があって面白いかもしれない。
今まで聞こえなかったものが聞こえてくる、新しい発見に溢れたヘッドホンだと思う。
TH900は原音を徹底的に細かいところまで曝け出すのでどんな曲調でも、「原曲を聴きこむ」という目的なら目的に見合ったサウンドを奏でてくれる。
静かな曲ならその曲の美しさを堪能できるし、テンポの速い気持ちの盛り上がる曲なら音の分離と独特の迫力に圧倒される。
男性ボーカルなら細かい表現でその力強さを楽しめるし、女性ボーカルなら艶やかな声に癒される。
バックの楽器が一つでもその楽器の味がとことんまで味わえるし、色々な音を様々な方向から鳴らすようなアンサンブルで魅せる曲もどの楽器がどこで鳴っているかまで細かく描き出してくれる。
どんな曲を聴くにしてもその原音の魅力を最大限に高めてくれる。楽しみ方は様々だ。
☆まとめ
もはや「高性能」と一言でまとめてしまう方がいいくらいにあらゆる点でハイクオリティだった。
Premium Referenceの名がふさわしいと心から思えるようなヘッドホンで、買って良かったと思う。
一番好きなやなぎなぎもボーカルから楽器まで非常に細かく聞こえて満足だ。原音を聴きこむときはTH900、勢いや艶やかさを楽しむときはAD2000というようにいい感じで住み分けできた。
ONE OK ROCKはボーカルや迫力あふれる楽器の音色がビシッと鳴って別のカッコよさが出てきたと思う。
非常に、非常に高い。すっごく高いのだが、これだけのお金を払えば正に異次元だった。
有名なヘッドホンは一通り試聴したと思うが、密閉型でここまでの音の制御と分解能を実現しているのはTH900以外に無かった。
高すぎて買う気にはならない人も一度試聴するくらいはしてみてほしい!これは一度試聴すれば感動する!!
FOSTEX プレミアム・リファレンス・ヘッドホン TH900
FOSTEXのヘッドホンフラグシップモデル「Premium Reference Headphones TH900」のレビュー。
赤いハウジングが特徴。純粋にかっこいい
※関連記事
ヘッドホン試聴してきた②-2【HD800、T1、T5p、TH900】
audio-technica ATH-W1000X レビュー
audio-technica ATH-AD2000 レビュー
SE535 Special Edition(SE535LTD-J) レビュー
以前試聴レビューをして以来、ずっと欲しくてたまらなかったものをついに購入してしまった。
☆外観
しかし無敵と思われたAmazonはいつものデカい箱で梱包するかと思いきや、直で送ってきた。
まあ箱デカいし仕方ない
そんなことよりパッケージかっこいいな
パッケージの中
左の箱がスタンドで、右が本体
FOSTEX
Premium Reference Headphones
TH900
と書いてある。かっこいい本体
高級感に満ち溢れている。
スタンド
黒一色のシンプルなデザインだが、艶消しがかかっていてかっこいい。
ハウジング拡大
とても落ち着いた雰囲気
先ほどのスタンドにかけてみるとこんな感じ
赤と黒のコントラストが重厚感を感じる。
ちょっと近くから
ハウジングの光沢具合がやはりカッコいい。
主な特徴(公式サイトより)
- 反発磁界採用の磁気回路は磁束密度1.5テスラの新開発50mmドライバーユニットを搭載。低歪率で超強力磁気回路により広大なダイナミックレンジを提供。
- 振動板には「バイオダイナ」を採用。超低域の豊かな音、素直な中域、また、高音域については、特にプレゼンスに優れた再生音を実現。
- ハウジングの材料には肌目が緻密で堅く、表面が美しく仕上がる高級材「水目桜」を使用。
- 老舗「坂本乙造商店」による「漆・ボルドー仕上げ」のハウジングカバー。使われている漆は、ベースとなる黒漆と箔貼用の接着漆。奥行き感を最大に見せる部分には、硫黄でいぶした、何種類もの色銀箔を、ちぎり絵の様に貼りこみ。FOSTEXロゴはプラチナ箔貼り。
- 7Nグレード(99.99999%)の高純度OFC(Oxygen Free Copper:無酸素銅)コードと高強度のジュラルミンスリーブを採用。
- イヤーパッドの革には出光Grancuirを採用。卵由来のプロテイン配合で心地よい肌触りを実現。さらに本革対比60%の軽量化を実現。
スペックがお化け。99.99999%ってなんだよ…小学生の戯言じゃないのかよ…
デザインにもかなりこだわっているようだ。
☆装着感
かなり良好。側圧は強すぎず、緩すぎず、快適にしっかりホールドしてくれる。
耳全体をすっぽり覆って音が抜ける感じもない。
手持ちのATH-W1000X(緩い)やATH-AD2000(強い)と比べても段違いで快適だ。
そこまで重くもないので、そこまで聴き疲れしないだろう。
☆音質
まず静かな環境で聴いてみて一番に感じたのは、
音の締まりがいい。
随分と突拍子もない表現でピンときにくいかもしれないが、音が出てきたらその音が伸びながら消えていくのではなく、ビシッと音が叩き出されてシュッと鳴り終わる感じだ。このためか分解能も非常に高くかなりの臨場感がある。
これは聴いていてとても気持ちいい。
次に、ドラムやベースなどの低音がしっかりと打ち出されてくる。低音重視のヘッドホンだと、ドラムの音がボワボワするし音は曇るしで全然好みじゃなかったのだが、ここまで締まりのいい音でしっかりと鳴らされると中域や高域を邪魔して音が曇ることもなかった。
これなら低域が強くてもクリアな音が楽しめるので高域寄りが好きな人にもおすすめできる。
また、中高域も非常に丁寧ではっきりとしている。
先ほど書いたように低音に埋もれることも無くクリアに鳴るので曇った感じは全くない。
全体的にはフラットだと思う。低音に量感はあるが主張が強いとは感じない。
音のメリハリが素晴らしいのはもちろんだが、とても細かいところまで鳴らしてくれる印象がある。
解像度が高いというのだろうか、例えばやなぎなぎの「星灯りの街灯」なんかは今まで使っていたヘッドホンやイヤホンだと聞こえなかった音が非常に細かく聞こえてきた。
なんだかビットレートを上げて聴いているような気分だ。
様々な楽器の音もとても綺麗に聞こえる。ドラムは音が体幹に響いてくるようだし、ベースは他の楽器に埋もれず綺麗だ。ギターは弦に引っかかる音まで聞こえてくるようだし、ピアノの音が染み渡るような響き方はたまらない。とても滑らかな印象を受ける。
ボーカルは近くはないが、特別遠くも感じない。はっきりとクリアに出るので聴きやすいし、艶やかで心地いい。
非常になめらかで美しいのもバッチリ好みだ。
主張が強くないので、どんなソースでもはっきりとボーカルを楽しめるだろう。
とてもカッチリとした音を出すので、勢いのある音が好きな人や主張の強い音楽を聴きたい人には物足りないかもしれないが、そんな人も原曲をしっかり聴きこんでみると新しい発見があって面白いかもしれない。
今まで聞こえなかったものが聞こえてくる、新しい発見に溢れたヘッドホンだと思う。
TH900は原音を徹底的に細かいところまで曝け出すのでどんな曲調でも、「原曲を聴きこむ」という目的なら目的に見合ったサウンドを奏でてくれる。
静かな曲ならその曲の美しさを堪能できるし、テンポの速い気持ちの盛り上がる曲なら音の分離と独特の迫力に圧倒される。
男性ボーカルなら細かい表現でその力強さを楽しめるし、女性ボーカルなら艶やかな声に癒される。
バックの楽器が一つでもその楽器の味がとことんまで味わえるし、色々な音を様々な方向から鳴らすようなアンサンブルで魅せる曲もどの楽器がどこで鳴っているかまで細かく描き出してくれる。
どんな曲を聴くにしてもその原音の魅力を最大限に高めてくれる。楽しみ方は様々だ。
☆まとめ
もはや「高性能」と一言でまとめてしまう方がいいくらいにあらゆる点でハイクオリティだった。
Premium Referenceの名がふさわしいと心から思えるようなヘッドホンで、買って良かったと思う。
一番好きなやなぎなぎもボーカルから楽器まで非常に細かく聞こえて満足だ。原音を聴きこむときはTH900、勢いや艶やかさを楽しむときはAD2000というようにいい感じで住み分けできた。
ONE OK ROCKはボーカルや迫力あふれる楽器の音色がビシッと鳴って別のカッコよさが出てきたと思う。
非常に、非常に高い。すっごく高いのだが、これだけのお金を払えば正に異次元だった。
有名なヘッドホンは一通り試聴したと思うが、密閉型でここまでの音の制御と分解能を実現しているのはTH900以外に無かった。
高すぎて買う気にはならない人も一度試聴するくらいはしてみてほしい!これは一度試聴すれば感動する!!
FOSTEX プレミアム・リファレンス・ヘッドホン TH900