先日のライブで購入したやなぎなぎオリジナルベストアルバム「雨の海」のレビュー


やなぎなぎ - 雨の海

なぎさんの同人音楽活動の集大成(?)



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ジャケット
色鉛筆かクレヨンかな?
収録曲全体の雰囲気をよく表している絵だと思う。
やっぱりなぎさんは絵がうまい


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裏面



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見開き
全体的にシンプルなデザインがかっこいい



先日レビューした氷下の国と同様、以前TSUTAYAでレンタルしたことはあったがとうとう4/29のライブで購入してきた。



収録曲(10曲、29分)
作曲:やなぎなぎ
作詞:やなぎなぎ

1. ジャム
2. animus
3. 仔猫と雨
4. オールトの夢
5. マリンスノー
6. 鳥篭の城
7. サウンドオブライフ
8. 環
9. 深遠
10. CorLeonis





☆ジャム
収録作品:EN

C70(2006年夏のコミックマーケット)で頒布され、廃盤となった伝説の処女作、「EN」からの収録。
金管楽器の音色となぎさんのコーラスが美しいインスト曲。
なぎさんの「ティッティ、タッタ」のリズムに中毒性があります



☆animus
収録作品:オールトの夢

2010年春のM3で頒布された2ndアルバム「オールトの夢」から。
animusの意味は「敵意、憎しみ」、「意志、意向」もしくは「女性の無意識内にある男性的特性」。

ここは小さい闇の中
あの空からは見えないよ 

最後にあるこのフレーズを考えると、敵意、憎しみか男性的特性ということになりそうだが、歌詞からはちょっとわかんないです…笑

なぎさんのボーカルと金管楽器は相性がいい。とても落ち着いた雰囲気の曲になる。 



☆仔猫と雨
収録作品:EN

オリジナルミニアルバム「EN」から選ばれたのは「ジャム」とこの2曲。
落ち着いたピアノの音色が気持ちいい曲だが、サビはとてもスケールの大きいメロディになります。
なんてことはない日常の風景を切り取ったような歌詞だが、どこか寂しげな雰囲気が漂ってますね。

仔猫と雨と 角砂糖とコーヒー
仔猫と雨と 蝙蝠傘と私


このフレーズが頭に張り付いて離れない

また、

全部溶けてしまえ 甘く 白く
最後に残るのは私ひとりだけ


というなんとも不思議なフレーズで締めくくっているのも印象的。
家の中から外の景色を見た様子を描いているのだろうか。
なんだかジブリ映画のような街並みが思い浮かんできます。


この曲結構好きかも



☆オールトの夢
収録作品:オールトの夢

2ndアルバム「オールトの夢」のタイトル曲。
おそらく由来はオールトの雲。太陽系を球殻状に取り巻いていると考えられる仮想的な天体群のこと。

何のことかわからなかったが、歌詞を見るとどうやら夢の見ているようなウトウトした状態で見えたものを描いているようです。
朝起きて、ちょっと散歩して、ウトウトして宇宙をめぐる夢(?)を見て、昼になったから支度して出かけよう…といった流れだろうか

最近のなぎさんの心に入り込んでくるような歌詞も大好きだが、同人時代の日記的な歌詞も聴いていてとても心地よいので好みです。



☆マリンスノー
収録作品:オールトの夢

オールトの夢から3曲目。
水の中を漂っているような様子を描いた曲。
リズムがなんとなく心地よい。
何故かはわからないが心地よい。聴いていて飽きない。

コーラスの中毒性がすごいですね…!

まーりんすのー



☆鳥篭の城
収録作品: freirinite

2008年春のM3で頒布された1stアルバム「freirinite」からの収録。
籠の中に囚われた鳥を歌った曲。

結構救いの無い歌詞だが、人の心の暗い一面を日常の風景で描く歌詞は郷愁的で、心に沁みる。
なぎさんの歌い方も切なくてこれもまたひとつのアクセントになっているのがいい。


☆サウンドオブライフ
収録作品:新録

おそらく新録。おそらく。
とても幸せな雰囲気の感じられる曲。

子どもが生まれたときの幸せを描いた曲かな?



☆環
収録作品:freirinite

ギターの音色となぎさんのボーカルが綺麗な曲。
物事や生き物の循環を描いている。 
 
繰り返しを平和と間違える


紡がれ 裂かれて また紡いで
歩いたあとには花が咲いて 


このフレーズがとても印象的な曲だった。



☆深遠
収録作品:freirinite

1stアルバムの最後の曲。つい最近までライブの最後の曲として頻繁に登場していたが、4thシングル発売とともにreplicaに覇権を奪われる。

子どもの頃の思い出を描いた曲。
純粋だった子どもが成長とともに嘘をつくようになっていく様子を嘆いている


あの頃できたことが もう
今はできない
それでも 

このフレーズがとても寂しげな空気を放っている。

この曲はお気に入りなので是非またライブで聴きたい。


ちなみにこのブログのタイトル「ラジオのノイズ 知らない言葉」はこの曲の歌詞を参考にしました
著作権料とか払ってないんで訴えないでください


手作りの小さなラジオ
ノイズに混じる知らない言葉



これはいい曲


☆CorLeonis 
収録作品:leonis(再録)

CorLeonis(なぎさんの同人時代の名義)活動一周年記念のウェブアルバムの最後の曲(音源は別)。
この曲も「深遠」同様、ライブの最後の曲として頻繁に歌われていたが、replicaにその立場を奪われてしまった。

CorLeonisとは、しし座の1等星レグルスの別名。獅子の心臓という意味らしい。
歌詞も気高き獅子が登場する。


誰もがあなたを恐れた

あなたは世界を見下ろした

CorLeonis あなたは 今でもそこにいるの
CorLeonis 心臓を 貫いた 涙のあと


3rdシングル「ラテラリティ」発売時のインタビューで言っていた、「ブッ飛んでいる人の苦悩」をこの曲でも描いているのかもしれない。 


ライブではまだ一度も聴いたことがないので、たまにはこの曲も歌ってほしいですねー

ちなみに、ウェブアルバムの「leonis」はここでダウンロードできる。
ウェブアルバム「leonis」




なぎさんの同人活動の集大成として発表されたこの作品は、今では入手困難な作品の曲を聴くことができるので、ライブやWonderGOOで見かけたときは手に取ってみてほしいです。
やなぎなぎの世界観を余すところなく楽しめる、至高の作品です…!