前回のZoetropeの反省を活かして渋谷のTSUTAYAで予約してきた
4月17日発売のニューシングル「ユキトキ」のレビュー

やなぎなぎの5thシングルにして、メジャー二年目最初の曲


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春を連想させるジャケット 


電話で予約したのだが、番号を控えた紙を持っていくのを忘れてしまい人生詰んだと思ってダメ元で店員さんに聞いてみたら出してくれた

次回はちゃんと覚えておきます、すみません ((((^^;)


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冬が明けて少しぬくもりを感じるような空気をイメージさせるジャケット


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裏面
アニメのヒロイン



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見開き
CDのデザインが素晴らしい




収録曲(6曲、25分)

1. ユキトキ
2. 音のない夢
3. Surréalisme
4. ユキトキ(instrumental)
5. 音のない夢(instrumental)
6. Surréalisme(instrumental)




☆ユキトキ(アニメ「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」OP)
作詞:やなぎなぎ
作曲:北川勝利




明るく爽やかなポップ調のメロディに、クリアなボーカルが乗っかった曲。
歌い方は「星々の渡り鳥」に近い。


イントロの盛り上がりで一気に高めてから一瞬音が止まり、Aメロに入る
ここが一番盛り上がるかも笑
すごくOP向き

サビは抜けのいい爽やかで明るいサウンド
サビにかけての盛り上がりも徐々に上がってくる感じが激しすぎず、おとなしすぎず、爽やかでオシャレな音になっている。
ボーカルがじんわりと広がっていくのが聴いていてとても心地よい

歌詞は、ずっと一人で生きてきた人間が人と触れ合い、外へ出ていくことの喜びを描いている。

暖かい庭まで
連れ出して連れ出して


このくだりはZoetropeのサビの入りを思い出させる
「このまま連れ出してよ」
「その手で掴んで そのまま連れていってよ」

なぎさんはそんなに連れ出してほしいのだろうか



そして、人と触れ合う喜びを描く中で登場する、一つのキーワードにもなっている「アザレア」だが、4月頃に咲くツツジの一種。
花言葉は「愛されることを知った喜び」
アザレアを選んだのにはこの花言葉もかかっていると思う。
最近明るめの歌詞が増えてきたように感じる。

アザレア
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☆音のない夢
作詞:やなぎなぎ
作曲:北川勝利

ストリングスとピアノが哀しげなメロディを奏でる、爽やかで、どこか暗い一面を持った一曲。
歌い方も、ユキトキとは打って変わって伸ばした音の中に悲しみが混じるような切ない歌い方になった。

歌詞も一転して、深い海のような場所に閉じ込められた「私」が漂う様子を描いている。
「足早な人たち」に取り残された私の暗い気持ちを表現しているのだろうか。


爽やかな曲調の中に哀しげな歌詞を乗せているところは「今までのやなぎなぎ」らしさもある。
だが、ここ最近のやなぎなぎの作詞は、replicaや音のない夢のように最後に前を向く曲、星々の渡り鳥やユキトキのように前を向いて外へ出ていくような曲など、今までにない特徴が出始めてきた。
なぎさんホント何かあったんですかね
こういう歌詞も好きだけども 




☆Surréalisme
作詞:やなぎなぎ
作曲:きくお

なんか同人時代のなぎさんに似てると思ったら作曲者はボカロ曲を出している人らしい。
ボカロ曲が始まったかと思ったら、ジャズっぽいオシャレな曲調になって、と思ったらポップなサビに入る。
とても面白い曲だ。
こういうのも結構好きかもしれない。

Surréalismeといえば、超現実主義のことだ。
絵画では無意識の心象風景をとらえて描くらしい。

記憶の固執
 こんなん(ダリ「記憶の固執」 別名:柔らかい時計)

歌詞ではシュルレアリスムの絵画を描く画家の苦悩を描いているのだろうか?
インタビューでは「自分が夢で見た風景」を描いてみたと語っている。
ストレートにシュルレアリスムに関する言葉を織り交ぜて夢の中の風景を描きながら、最後には自ら望んだ鏡の向こうへ入っていく。


また、インタビューでは

窮屈な枠の中で手足をばたつかせる
自ら望んだ鏡の向こう
もう帰らないよ 

のところを「新たな一歩」としているが、これはどうみても救いのない暗い歌詞ではないか?
窮屈な枠、これは鏡の枠を指していると考えられるし
自ら望んだ、これは鏡の中に閉じこもることを自分で決めたという風にとれる
もう帰らないよ、は閉じこもった場所から出る気はないという引きこもり宣言だと思った。

この歌詞は僕には「救いの無い暗い歌」に感じられたし、こういう歌詞は大好きだ。

なんかついさっき書いた「新しいやなぎなぎ」の特徴が微塵も感じられない歌詞だったが、なぎさんは使い分けができるようになったと考えよう。





今季のアニメが始まる直前に突然発表された5thシングルであったが、これは自分の中で大当たりの作品になった。
まず、爽やかでオシャレでありながらサビは盛り上がるユキトキ
爽やかなメロディの中に哀しい一面を感じさせる音のない夢
多様なメロディにブラックな歌詞が合わさって心に踏み入って来るSurréalisme 

全ての曲が新しく、それぞれに強い個性があるこのシングルは、すべての曲を聴き終わった時にまるでアルバムを一つ聴いていたかのようなボリュームを感じさせる、スケールの大きな作品だった。
他のやなぎなぎ作品をある程度知っている人には是非この「ユキトキ」をおすすめしたい!
新しい発見の絶えない一枚だと思う。