audioquest製、ヘッドホンアンプ内蔵USB DAC(Digital-Audio Converter)「DragonFly」のレビュー


パッとこない人が多いかもしれないが、PCで音楽を聴く際にヘッドホンを直挿しするとPC側のオーディオデバイスで音が出力されるので、どんなに高価なヘッドホンを使っていても音質には限界がある。




そこで高ランクのヘッドホンの実力を引き出すのが「ヘッドホンアンプ」だ。

しかし、ヘッドホンアンプは高い。その中でも高いものは10万どころか、口にもしたくない金額に達する。
そんなもの買ったら僕は間違いなく破産だ。
破産しなくても親や友人に精神状態を心配されるだろう。

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今回紹介する「DragonFly」は2万ちょっとという、ヘッドホンアンプにしてはかなり安い価格帯だが、そのクオリティは2万ちょっとのものではない。 


その非常に高いコストパフォーマンスに惹かれて購入してしまった。
いや、実は試聴もせずに購入してしまったのだが、レビューサイトなどを見ていて評判がよかったし失敗はしないかなと…



衝動買いです。はい。





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裏面の日本語がなんかいろいろとおかしい
google翻訳でも使ったのだろう。



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中身
ケースがついてるのはうれしい。


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左にあるのが説明書
英語の説明しかなかった
読めないし(´・ω・`)




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本体
高級感のある肌触りで、つや消しがカッコイイ。
小さめのUSBメモリくらいなので軽そうに見えるが、意外と結構重い。



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パソコンに挿したところ
トンボのマークが光ってカッコイイ。

この光の色はサンプリング周波数(詳細は過去記事を参照)によって決まる。
44.1kHz…グリーン
48kHz…ブルー
88.2kHz…イエロー
96kHz…パープル



ビットレートで決めてくれよ!ハイレゾ音源なんて持ってないよ!グリーンしか見られないじゃないか!





パソコンに挿すと勝手にセットアップが完了して使えるようになる。

使い方は非常に簡単だ。
PCにDragonFlyを挿し、DragonFlyの3.5mm端子にヘッドホン挿すだけである。

場所も全くとらないコンパクトなつくりなので外にも持ち出せる。
欠点はAndroidでは動作しないことと、DragonFly使用中はキャップをなくさないように保管しておかなければいけないことくらいか。
Galaxy SⅢもnexus7も動作しなかったのはちょっとショック




肝心の音質についてだが、標準のオーディオデバイスに比べて随分繊細な音になった。
低音が薄れてしまっている感じはなくなって、包まれたような丁寧な低音に、
中音域は丸みのある、くっきりとした美しい音になって、より強調されている。
高音は綺麗に伸びて、耳に刺さる感じが無くなった。


包まれたような丁寧な音になるのは、SHUREのイヤホン、ヘッドホンの傾向と近いものがある。




特に強調された中域がとても印象的で、尖ったところを感じさせないやわらかい音になった。
聴き惚れてしまうような優しい音で包まれるので聴き疲れもせず、長時間楽しめる。


そして、DragonFlyのすごいところはここだけではない。
通常、PCや再生ソフトでボリュームを絞ると音が欠落してしまう「ビット落ち」が起こってしまうのだが、多くのヘッドホンアンプはこれを防ぐために自身にアナログボリュームを搭載している。

パソコン側の音量はマックスにして、ヘッドホンアンプでボリュームを絞ることで「ビット落ち」を防ぐのが普通らしいのだが、DragonFlyにはボリュームをいじる部分がついていない。



PC側でもDragonFlyの音量を変えるようなコマンドはない。


なんと、PCの音量をDragonFlyがアナログボリュームでコントロールしているらしいのだ。
つまり、PC側の音量を絞ってもDragonFlyの処理で「ビット落ち」を防ぐことができる。
とても考えられた逸品だ。






DragonFlyはヘッドホンアンプの機能を聴くことに特化させて、小型化、低価格化を図っている商品なので、初めてヘッドホンアンプの購入を検討している人にはおすすめできる。
コンパクトなので持ち運びしやすいし、初めて使うPCでも簡単に、短時間で起動できる。




高価なヘッドホンを持っている人はヘッドホンアンプ選びで頭を悩ませていると思うが、DragonFlyはヘッドホンアンプにしては手が出しやすい値段で、使いまわしがきくので汎用性も高い。
大した知識もないまま巨大で高価なアンプを購入する前に、入門用としてこれを買っておくのはいい選択だろう。


ヘッドホンでも同じだが、一気にランクを上げ過ぎると失敗しやすい。
iPod付属のイヤホンしか持っていなかった人が、10万クラスのヘッドホンを買っても他との違いがわからないと思う。

ヘッドホンアンプも高い買い物なだけに「大失敗」は避けたい。
出来れば秋葉原などに出向いて試聴するのがいいが、ヘッドホンならともかく、ヘッドホンアンプとなると試聴できる店も限られてくるのでレビューサイト頼みの人も多いだろう。



そんな人が10万クラスのヘッドホンアンプを買っても後悔する可能性が高いので、まずは2万クラスで耳を慣らして、知識も身につけてから挑戦してみるのがいい。

DragonFlyを購入しておけば、いずれより高いヘッドホンアンプを購入しても、コンパクトなので外出時などに「2番手」として活躍できるだろう。


ちなみに僕は10万以上のアンプは今のところ買う気ないです。
まずは耳がついていけるようにならないと買っても意味がないと思う。

DragonFlyはコスパのいいDACなので機会があればぜひ購入してみてほしい。 


audioquest ヘッドホンアンプ内蔵USBDAC DRAGONFLY