凄まじく今更感漂う記事

先日レビューしたビードロ模様と同時に借りたAmbivalentideaのレビュー

ambivalentidea ジャケット

ジャケットは華やかなのに曲は重く深いスケールの大きな曲



Ambivalentideaはアニメ「ヨルムンガンド」ED
カップリングの白くやわらかな花もこのアニメの4話で特殊EDとして放送されている




収録曲(6曲、25分) 
  1. Ambivalentidea
  2. 白くやわらかな花
  3. halo effect
  4. Ambivalentidea(instrumental)
  5. 白くやわらかな花(instrumental)
  6. halo effect(instrumental)



☆Ambivalentidea(アニメ「ヨルムンガンド」ED)
作詞:やなぎなぎ
作曲: bermei.inazawa


 


作詞したやなぎなぎ本人曰く、「矛盾」を一つの大きなテーマとして表現した曲。曲名の「Ambivalentidea」は造語であるが、「Ambivalent」(矛盾、二律背反)と「idea」(姿形)をくっつけて「矛盾した存在を視覚化する」という意味でつけたそうだ。



弦楽器の音が、静かなピアノの音と混ざり合い、コーラスも相まってとても神秘的な曲になっている。
この神秘的なメロディにやなぎなぎのクリアな声が響き渡り、頭の中にスーッと入ってくるかのような感じを受ける。聴いていたらいつの間にか曲が終わってしまうかのような感覚だ。


最初はぽつぽつと語り部のようにフラットに歌い始め、後半にかけてメロディとともにダイナミックになってくる。また、この曲の歌詞についてやなぎなぎは、「人と神様が対決する曲」と表現している。
実際に、中盤では「矛盾孕むこの世界」に囚われていた「人」が、最後にこの世界を喰らい尽くそうとしている。
歌詞も全体通して非常に神秘的な雰囲気を醸し出しており、やなぎなぎも言葉選びには比喩や抽象的な言葉を多く取り入れるように心がけたとインタビューで答えている。



他のシングルではタイトル曲は明るい雰囲気やアップテンポなものが多いが、この曲はとても静かで、厳かな雰囲気を持った曲だ。初めて聴いた時にはあまりグッとくることはないかもしれないが、こういう曲に現れるやなぎなぎの歌唱力と歌詞の表現力は他では味わえないものだと思う。個人的にはやなぎなぎがメジャーデビューして以降の曲では一番心にすんなり入りこんでくる曲だ。聴いていたらいつの間にか時間がたっていると思う。




☆白くやわらかな花(アニメ「ヨルムンガンド」第4話ED)
作詞:やなぎなぎ
作曲:bermei.inazawa

ヨルムンガンドで4話のみ放送された特殊ED。
一人の女子の人生(ヨルムンガンド登場人物チナツ)を花にたとえた曲。
花にたとえるというと、大抵その美しさや恋をうたった曲が多いと思う。







やはりやなぎなぎは黒かった。






女の子の人生を花にたとえてこの暗さである。
やなぎなぎはこれについて「影のあるお話が好き」と言っている。


直接的な表現はせず、日常の風景を切り取るという形で表現する個性的な作詞は変わらず、孤独や先の見えない世界を嘆くかのような心の叫びを一つの曲の中に表している。

Ambivalentideaもそうだったが、静かなメロディで閑散とした世界観を表現しており、バイオリンの音色が心の奥深くに伝わってくる。 



やなぎなぎの作詞は大好きなのだが、特にこの曲の歌詞はお気に入りなので是非一度聴いてみてほしい。


☆halo effect 
作曲:飛内将大
作詞:やなぎなぎ

上記二曲とは打って変わってアップテンポな曲である。
タイトルの意味は「光背効果」
ある対象を評価をする時に顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のことであるが、例えば初見の人を見て、
「あの人○○大学出身なんだって。スポーツもできて性格もいいお金持ちなんだろうね」
「あの子かわいいなー。頭良さそうだし性格もよさそう!」
また、逆の例でいうと、
「なんだあのキモオタwwwwどうせろくに学校も出てなくてニートやってんだろwwwきっもwww」
のようなものである。主に見た目や肩書など一目でわかる(最初にわかる)ことで他の特徴についても決めつけてしまうことが多いだろう。


歌詞では、光背効果について直接言及するところはないが、「小さな歪みすらもう目には映らなくなる」などといった光背効果を思わせる表現は各所に見られる。
やはり


飛び交う文字には無いウエイト
いつの間にこんなに手に染みついていたんだ


あたりの表現はいつも聴いていて惚れ惚れする表現力だ。
全体的にも、小さな歪みが見えなくなったり自分は誰なのかと叫んだりしているなかで、「光の向こうにいる人は私と同じ あなたと同じ」と表現している。
これは人々のイメージは勝手に意味もなく固まっていくけれども、結局は私も、あなたも、周りの人も同じなのだということなのだろうか。



こんな雰囲気の歌詞と力強いメロディが重なってこの曲は一発でグッとくるだろう。ハマること間違いなしだ。






2ndシングルはずいぶんおとなしめの曲が多いので敬遠してしまう人もいるかもしれないが、Ambivalentideaは聴きこめばどんどんその壮大さの中に飲み込まれていき、白くやわらかな花は段々心が落ち着いてくるのがわかると思う。halo effectは打ち込み系のアップテンポで入りやすい曲だ。

他のシングルを聴いた後にこのシングルを聴くと、「あっ、こんな風にも歌うんだ」と全く別の一面に気づくことになるかもしれない。



何が言いたいかっていうと、何回か聴いてみればハマる!